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60歳までにいくら貯めれば安心?老後資金の考え方をざっくり整理してみた

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「老後のお金っていくら必要なの?」その答え、正直に整理します

「老後2,000万円問題」という言葉を聞いたことがある人は多いと思います。でも、そもそも2,000万円ってどこから出てきた数字なの?自分にも当てはまるの?と疑問に思ったまま、なんとなく不安だけが残っている——そんな人も多いんじゃないでしょうか。

今回は、「60歳までにいくら貯めれば安心なのか」という疑問に、できるだけシンプルに答えていきます。数字が苦手な人でも読めるように、難しい言葉はなるべく使わないようにしますね。

そもそも「老後に必要なお金」ってどう計算するの?

老後に必要なお金は、おおざっぱに言うと次の式で考えます。

  • 毎月の生活費 × 老後の年数 ― 年金でもらえる金額 = 自分で用意するお金

たとえば、夫婦2人で月に約23万円かかると仮定して、65歳から90歳まで25年間生きるとすると、合計で約6,900万円が必要になります。

でも、ここから年金をもらえます。厚生年金(会社員の人がもらえる年金)の平均は夫婦合計で月約22万円前後と言われています。年金で月23万円の生活費がほぼまかなえるなら、不足分はそれほど大きくないように見えますよね。

では、なぜ「2,000万円足りない」と言われたのでしょうか?

「2,000万円問題」の正体は「平均的な夫婦の試算」だった

2019年に話題になった「老後2,000万円問題」は、金融庁が発表した報告書の中の一例がひとり歩きしたものです。その試算では、毎月約5万円の赤字が出る家庭を想定し、30年間で約2,000万円が不足するとされていました。

つまり、「すべての人が2,000万円足りない」わけではなく、あくまでその条件に当てはまる世帯の話です。年金が多い人、生活費が少ない人、退職金がある人などは、条件が変わります。

大事なのは「2,000万円という数字を目標にすること」ではなく、自分の家計に合った不足額を知ることなんです。

じゃあ、自分はいくら貯めればいいの?

完璧な答えは出せませんが、まず次の3つを確認してみましょう。

① 年金の見込み額を調べる

「ねんきんネット」というサービス(日本年金機構が運営)に登録すると、自分が将来もらえる年金の見込み額が確認できます。会社員・自営業・主婦など立場によって金額は大きく変わります。まずここを知るだけで、不安の霧が少し晴れますよ。

② 老後の月の生活費を想像してみる

今の生活費をそのまま使う人もいれば、子どもが独立してぐっと減る人もいます。「老後は月15万円で暮らせそう」という人と「月25万円は必要」という人では、準備すべき金額が全然違います。

③ 「不足額 × 老後の年数」が目標の目安

たとえば、年金が月18万円で、生活費が月22万円なら、毎月4万円の不足。それが25年続くと、4万円 × 12ヶ月 × 25年 = 1,200万円が目安になります。

2,000万円より少ない、と感じましたか?そうです。人によっては、そこまで大きな金額じゃないこともあるんです。

60歳までに貯めるには、どんな方法があるの?

では、その目標金額に向かって、どうやって積み上げていけばいいのでしょうか。初心者の方におすすめしやすい方法を2つ紹介します。

iDeCo(イデコ):老後専用の積み立て

iDeCo(個人型確定拠出年金)は、毎月一定額を積み立てながら、税金の優遇を受けられる制度です。積み立てたお金は原則60歳まで引き出せないため、「なんとなく使ってしまう」ことを防いでくれます。老後資金の積み立てに特化したい人にはとくに向いています。

新NISA:税金がかからない投資の枠

新NISA(少額投資非課税制度)は、運用で増えた利益に税金がかからない制度です。iDeCoと違っていつでも引き出せるので、老後資金だけでなく、教育費や住宅資金にも使えます。少額から始められるので、投資が初めての方でも取り組みやすいです。

どちらが自分に向いているかは、目的や生活状況によって変わります。どちらか一方を「正解」にする必要はなく、両方を少しずつ活用する人も多いですよ。

「今は余裕がないから、後でまとめてやろう」はちょっと待って

老後の準備で一番もったいないのは、「後で始める」という判断です。たとえば、月1万円を35歳から25年間積み立てた場合と、45歳から15年間積み立てた場合を比べると、元本だけで100万円以上の差が出ます。さらに運用が加わると、その差はもっと広がります。

「少額でも早く始める」ことが、老後資金づくりの一番の近道です。完璧な計画を立ててからでなくて大丈夫。月3,000円でも5,000円でも、今日から動き出すことに意味があります。

まとめ:老後のお金は「自分の数字」で考えると怖くなくなる

老後のお金の話は、「2,000万円」という数字が独り歩きして、必要以上に不安に感じている人が多いと思います。でも、冷静に自分の年金額・生活費・不足額を計算してみると、意外と現実的な金額になることも多いんです。

大切なのは、「漠然とした不安」を「具体的な数字」に変えること。それだけで、何から始めればいいかが見えてきます。

まず今日できることは、「ねんきんネット」で年金の見込み額を確認してみること。それだけでも、老後資金を考える第一歩になりますよ。一緒に少しずつ、前に進んでいきましょう。

よくある質問

Q. 老後に必要なお金はいくらくらい?

生活スタイルにもよりますが、夫婦2人で月22〜25万円程度が目安です。年金でまかなえない分を貯蓄や運用で補う考え方が基本になります。

Q. 60歳までに2,000万円貯めるのは無理?

一度に貯めようとすると難しく感じますが、毎月少額を積み立てる方法なら現実的です。月3万円を25年間積み立てるだけで元本は900万円になります。

Q. iDeCoとNISA、老後対策にはどちらがいい?

老後資金を目的にするならiDeCoが向いています。60歳まで引き出せない仕組みが「強制的に貯める」効果を生み、税金の優遇も受けられます。

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